・・・・・・。

「モノローグがないぞ」

「スペース省略のためカットよ」

スーパーサブ戦隊ー!!〜健闘編

 

 

「と、言うわけだ、禍怨帝国四天王アイス!

「そんな役職があったのね・・・」

その通り、ちなみに今までの方々はそれだ。

二人もこっちにいるけど。

「どういうことでしょう?」

「編集の都合上、さっさと負けて下さいと言う事ですね」

「う、平たく言えばそうです・・・」

「そういうこと言う人、溺死させたいぐらい嫌いです」

 

説明!

溺死はつらいのだ!

アイスの説明終わり!

 

「おお、説明さえも協力してくれる」

「あはは〜、説明の焦点が間違ってますね」

「・・・ちゃんと説明してくれないと、ヤリマスヨ

・・・何をヤるんだろう。 漢字変換するのが怖い。

 

ごめんなさい、説明させていただきます!!

禍怨四天王アイス様は、昔は病気がちであらせられたが、今は改造手術により立派な健康体である!!

四次元ポケットから、なんでも取り出せる特殊能力を持つ!!

特技は真冬でもバニラアイスならいくらでも食べられること!

趣味は絵を書くこと! ピカソもある意味真っ青の腕前である!

3サイズは上から・・・・。

 

「83、53、81です」

「嘘つけ!!」

は、今本気でツッコんでしまった。

「失礼ですよ、北川さん」

「え、だって・・・」

俺は崖の上にいるアイスを見上げた。 着ているのは例の服だ(美坂が睨んでくるが、あの単語は言ってないぞ)。

そして、そこには体のラインが浮き出るからこそ分かる。 悲しい絶壁の崖・・・。

やっぱりあの服は、ある程度凹凸がある人間が着ないと・・・。

アイザワー、衣装は本人にあった物をチョイスしような。

「なんですか、その哀れむような視線は」

「確かに、可哀想ではありますね〜」

「・・・はちみつくまさん」

隣の元四天王を見て、結構残酷なことを言い放つ佐祐理さん。

そっちと比べるとさらに悲しさが増すよな。

「・・・」

無言のブルー、天野後輩。 自分が言うと、墓穴を掘る分かってるんだろうな。

「まぁ、無茶な格好ができるのも若い娘の特権ですから」

やっぱり肯定の秋子さん。 しかし、俺はそう言う秋子さんが結構似合うと思うんだが、ボンテ○・・・。

「ぺきゃ!!」

ばっちゅこ〜ん!!

後ろから拳を入れられ、アイスのいる岩肌まで叩きつけられる俺。

その衝撃と入れ替わりに、アイスが地面に降り立つ。

「ベきゅ!!」

俺を踏んで・・・。

「美坂、俺今伏字を使おうとしたんだぞ!」

「・・・」

あ、無視だ。

「・・・栞、もうやめなさい」

「お姉ちゃん・・・」

「何ィ、二人は姉妹だったのか!?」

「・・・」

驚いて見せたが、これも無視。 良いのか、周知の事実で。

「そんな格好でうろついて、寒いんだから風邪引くわよ」

ナイスだ。 このまま説得すれば、また戦わなくて済む。

スペースも削れて万々歳だ。

「お姉ちゃんも、やっぱり似合わないと思いますか?・・・」

「え?」

「似合いませんか、ボンテージ」

「えっと、気にすることないのよ。 ほら、これからもっと成長するわよ」

思わぬ反撃に、美坂(姉と呼ぶべきか?)がたじろいだ。 あの単語を言ってもツッコミなしだ。

「思うんですね」

「あう〜、祐一も出る前に止めてたわ」

外野からの思わぬ攻撃、天野の腕の中におり、作者さえもその存在を忘れていたあう〜が、まどろみながらつぶやいたのだ。

「ええ、止められましたとも」

「・・・栞?」

アイスが、トーンダウンした。 落ち込んだと思い、慰める言葉を捜す美坂。

「そうですよ! 他の娘みんなボンテージなのに、私だけ他の着ろって言うんですよ、差別だと思いません!? そうですよ、で、着てきたんですよ、これ! 笑いますか、滑稽ですか!?そうですよね、お姉ちゃんぐらいスタイルが良ければ別ですけどね!!」

「ア、アイスが壊れた・・・」

やっぱり、アイザワーは止めたのか。

「色々あったんでしょう」

天野は再びあう〜を抱きなおした。

ちゃんと抱いておけばしゃべらないみたいだな。

「な、何言ってるのよ、栞」

「大体、スタイルが良いってなんですか? 胸ですか、あの脂肪の塊が良いんですか!?」

アイスが姉の胸をびしっと刺しながら、俺に振ってくる。

「え、そ、そうだな、ええと・・・」

俺に振るのか!?

ど、どう答えるべきなんだ、俺は・・・。

・・・(黙考中)。

「・・・胸LOVEよ

悩んだ末、俺は正直に話した。 俺の偽らざる気持ちは、きっと彼女達も分かってくれるはずだ。

ヒュン!バッキョラ!!

ブン!ブン!べッキョラ、ボッキョラ!!

「ばっふ、べっふ、ぶっふ!!」

し、姉妹同時攻撃・・・・。

ちなみにアイスは服に装備された謎のポケットから鉄アレイ、美坂(姉)の方はメリケンサックをダブルで投げてきた。

妹は良いとして、なぜ姉まで?

「どこにしゃべってるのかしら?」

「そう言うトコ見る人、嫌いです」

あ、あんたが聞いたんじゃないか。

「・・・いやらしいですね」

「エッチですねぇ」

「お若いですねぇ」

み、みんなまで・・・。

「もう良いです、天野さん以外全滅させます!」

「・・・なぜ私は除外なんでしょう?」

同類だからです」

「ぐ、それは・・・酷と言うものでしょう」

やっとしぼり出したという感じで、天野はうめいた。

否定すると、それもまた酷なことになるのだろう。

「俺も胸は無いぞ」

シュパ!!

「・・・鉈は、物凄く危ないと思うんだ、俺」

俺のくせっ毛をかすめるように、天野の鉈が岩壁に刺さった。

「佐祐理は当たっても死なないと思います」

「それより今、あのアンテナが自立的に避けたように見えたんだけど」

「・・・ここを落とされたら、さすがにぬからな」

「そこが司令塔ですか!?」

ふ、ばれてしまったか・・・。

「そんなことはどうでも良いんです、戦いますよ!」

仕切りなおすがごとく、アイスがポケットから何か取り出した。

「・・・ノート?」

それはノートだった。 ジャポニカ学習帖だった。

みんなが訳もわからず固まる中、アイスはノートを開き、内容を読み上げ始める。

「○年1月30日」

・・・日記?

「お姉ちゃんがこけた。 それはそれは盛大なこけ方で、吉本新喜劇のようだった。 鼻を押さえながらうぐぅうぐぅいってた」

「・・・まさか」

「○年1月31日、体重が増えたようだ。48kgは現状維持らしいが、下一桁で変動があったらしい。体重計の上であう〜って言ってた」

「あう・・・」

「あう〜」

上が美坂で下が本家だ。

「○年2月1日、また胸が大きくなったようだ。83でも十分うらやましいのに。そんなにいらないそうなので、今度もいであげようかな」

「し、しおり・・・」

美坂は完全に固まってる。 攻撃は成功中のようだ。 一人にのみ。

ちなみに、2月1日は美坂の妹の誕生日だそうです。何やってんすか、あんた。

「○年2月2日、爆睡中。だお〜という寝言の後、何故か『祐一君』との言葉。 なんで下の名で呼んでるんですか? おとなしく相沢君とでも呼んでなさい」

「美坂、ネタのパクリ過ぎは良くないぞ」

「バーンナックル!」

強烈なダッシュを認識したとき、既に美坂の拳が俺の頭上の壁に刺さっていた。

くせっ毛は頭の中に一時退避だ。

「い、今本体狙ったろ!」

「やっぱり本体なんですね」

「て、言うか今私も狙いませんでした、お姉ちゃん!?」

アイスもしりもちをつきながら、必死で抗議した。

「私は可愛い妹に手を出したりしないわ。 あなたは敵のアイスでしょう・・・」

「美坂さん、キレちゃいましたねぇ」

「そうでしたね、あなたも私の姉ではなく、敵のカノングリーンでした!」

「妹さんも臨戦態勢と・・・」

と、俺の頭に何かが当たった。

拾い上げてみると、ジャポニカ学習帖。

どうやらアイスが驚いた拍子に放り投げてしまったようだ。

そっと開く。

「・・・・とってもシュール」

そこにはアイスの落書き・・・、もとい練習中の絵があった。

そして、次のページにはポエム

「乙女の純情を・・・」

なんだろう、読んでるこっちが恥ずかし乙女になるような内容は・・・。 美坂(姉)日記はページのすみに書いてあるようだ。

そして、ページの後ろの方に書いてある、長い文章。

「・・・官能?」

ちゅどば〜〜〜ん!!

「ぎゃふん!!」

と、謎の光弾が俺を直撃した。

それによってノートが焼き払われる。

ああ、読んでみたかった。

「勝負です、カノングリーン!!

「望むところよ、アイス!!

重力場のフィールドが発生し、二人は、誰も介入できない戦いへと突入していく。

そして、息絶え絶えに俺は言った。

「スペース、削れてないじゃん・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

「うぐぅ・・・・」

 

 

 

 

つづく!!

 



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