北川潤は改造人間である!

悪の軍団禍怨面白おかしく改造され、命からがら逃げ出してきた。

その結果、筋力は通常の3倍に!

体力は1.25倍に!

知力は1/2倍に!

運は0.01倍に!

そして、しぶとさは100000000000・・・・・・・(計測不可)に!

ボケ発射率は、分速で50発!

ものすごくお買い得!

今ならさらにもう一台・・・・・。

逝け、北川!いや、カノンレッド!!

 

スーパーサブ戦隊ー!!〜激闘編

 

説明せねばなるめぇ!

ついに、カノンジャーは敵との最終決戦にいどむのである!

 

「それだけか!?」

いいかげんすぎるぞ、説明・・・。

つーわけで、ここはいつものジャリンコ広場

いや、定義上そう呼ばれてるだけだが。

なんか、砂山が作ってあるが、まさかなぁ・・・。

「に、しても、とうとうここまで来たな」

「まだ二回目じゃない・・・」

隣にいる香里のツッコミ。

「いや、放送上は長かったんだ。 激闘の12話だな」

「それ、特撮の長さじゃないわ」

「今日も含めて、1クールですね。 打ち切りですか?」

なんか妙に詳しいな、天野後輩。

「色々あったんだぞ、『激闘!!男坂と涙』とか、『健闘!!留守録の鬼』とか」

変なタイトルとか言うな。 実際特撮のタイトルなんて、もっとすごいのがゴロゴロしてるぞ。

ガオレンジャー見ろ!

「ちなみに、今日のタイトルは『死闘!!北川爆死』でしたよ」

「爆死!?」

のほほんと大変なことを言うのは水瀬母、その若さに敬意を表する意味で、秋子さんと呼んでいる。

「あはは〜、北川さん、さよなら〜」

祐理さんてば、そんな笑顔で・・・。

「大丈夫よ、北川君を爆死させるんだったら、地球もろともやらなきゃ無理だもの」

「宇宙空間では、さすがに死ぬでしょうか?」

「あら、それでは窒息死になってしまいますね」

「佐祐理は、それでも死なないと思いますよ〜」

みんな、俺のことなんだと思ってるんだ。

最近自分が怖いな。

「ふっふっふ、来たわね、アンポンタンたち!!」

例の崖の上から声が響いた。

謎の声・・・と引っ張るのはやめよう。

「妖狐怪人あう〜だな!!」

「か、怪人って言うなぁ!」

 

説明せねば !!

妖狐怪人あう〜とは、皇帝ユーイチの呪いにより、狐から進化した怪人である。

主な生息地:ものみの丘、水瀬家。

主な食料:雑食だが、肉まんを好む。

主な習性:まこぴ〜語を話す。 なんでも匂いを嗅ぐ。

主な生活様式:マンガを読む。 いたずらを仕掛ける。

備考:知識量が少なく、少々物を知りません。 教えてあげるのもあなたの仕事ですが、たまには間違ったことを教えるのも楽しいかも。

マンガを与えておくと、とても静かになります。 ただし、周りも見えなくなる危険性アリ。

いたずらを仕掛けてきますが、墓穴を掘ることが多々あります。 寝床を与えても、結局ベッドに潜り込んでくるので、意味はありません。

強がったりもしますが、基本は寂しがり屋さんなので、ちゃんとかまってあげましょう。

でないと、いつのまにか消えます。(相沢祐一著、まこぴーの飼いかたより)

 

「ふぇ〜、飼うのが大変そうですねぇ」

「そんなことも無かったですよ・・・」

「誰が寂しがり屋よぅ!!」

いや、ツッコむところはそこで良いのか?

「いいなぁ、おれも一匹欲しいぞ!」

ボグショ!!

「がぶぅふ!!」

「・・・」

容赦の無い一撃が、テンプルに・・・。

クロスカウンターは不可だ。

「祐一のやつ、こんなのつけさせると思ったら、あんなの書いてたのね!?」

こんなのとは、彼女の耳を覆い隠すようについた三角形と、尻についた同じくふさふさの物・・・。

世間で言う、狐セットだ。

で、やっぱり他に身につけてるものと言えば、例のボンテー・・・・。

グッチャ!!

「ゲロッグ!」

なんだろう、今すごい変な音がした。

思考もまとまらない。

「あらあら、グロテスクですねぇ」

俺、今どうなってるんだ?

「二回もおんなじネタを使おうとするからよ」

「うぅ、おんなじツッコミじゃないか」

また思考を読まれたし。

「祐一のやつ、こんなのが正装だなんて言うのよ」

いや、アイザワーは正しい。 悪の幹部は、あれが正装だ!

「じゃ、ないわよ! 死になさい!」

つーか、今まで忘れてたのか。

「必殺、ピロアタック!」

 

説明!

ピロアタックとは、相棒の改造猫ピロシキを、相手に投げつけ、後は野となれ山となれである!

 

「って、あれ?」

「どうしました?」

「ピロがいない・・・」

「俺には、なぜピロがいないのかわかるぞ」

そう、彼女の頭に猫がいない理由・・・それは。

「なんでよ」

「萌えないからだ!」

「はぁ?」

「だって、狐耳と猫じゃ、微妙にかぶりつつ違う要素だろ」

「そうなんですか?」

甘いですよ、佐祐理さん、かなり違うんすよ。

「そうとも、セーラー服にナースキャップをつけても萌えないように、狐スタイルに猫じゃ萌えないんだ!!

「ああ、そう言えばそうですね」

何故か分かってくれますか、秋子さん!

「ピロシキが狐なら、結構イケただろう、むしろ相乗効果で萌え。 セーラー服とブルマって感じだな」

「りっぱな変態ですね」

「ノー! 男の夢(キングオブドリーム)と言ってくれ」

キイィィィィン(溜め)ズバアァァァーーーーン!!

「ぎゅうぁぁぁぁ」

なんだ今の音、こ、光学兵器!?

力の奔流で、俺の体は塵になった。

「ふえぇ、美坂さん、そんなことまでできるんですね」

「東方不敗は王者の風なのよ・・・」

う、じゃぁそれはむしろ俺の技なのでは・・・。

「大体そんなわけないじゃない」

馬鹿らしそうにため息をつく美坂。

「そう言えば、来るときに祐一にピロとられたんだった。 その後、変な狐渡された」

「あっちも変態ですね・・・」

美坂絶句。

「あう〜、もういいわよ、肉弾戦よぅ」

あう〜が特攻してくる。

俺は今再生中なので、天野がだだっこパンチこと、あう〜の攻撃を受け止めた。

「・・・」

攻撃力は0なので、基本的には問題無い。

「あう〜」

と、天野はいきなりあう〜をひしと抱きしめた。

「ぬおぉ、少女愛か!?」

ぐちゃ・・・。

再生しかけた俺は、またつぶされた。

え、今の色はもしや・・・。

「こうしてあげると、落ち着くんです」

「そんな、動物じゃないんだから・・・」

「う〜」

・・・本当に落ち着いてるし

美坂が頭を抱えてる。

「はい、じゃあ今日はお開きですね」

秋子さんのまとめ。

結局戦わずに・・・。

「・・・だめ、逃がさない」

と、さらに崖の上から声がした。

そう言えば、最終決戦だったんだ。

作者め、なんとしてでもここで終わらせる気だな・・・。

つーわけで、続く。




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