西暦20××年。 人々は
安寧な生活を送っていた。 

しかし、知る人は少ないだろう、その平和が影から脅かされていることに・・・。

その平和を脅かすのは、悪の宇宙皇帝アイザワー=ユーイチ。

目的はもちろん世界征服である・・・。

んで、最初の征服地はもちろん日本である。

しかもどこぞの地方都市。

しかし、その地方都市をまもろうと踏ん張る若者達がいた!

その名は・・・脇役・・・じゃなかった

スーパーサブ戦隊ー!!〜奮闘編

 
 
説明せねばなるまい!

カノンジャーとは世界制服をたくらむ悪の軍団禍怨(かのん)から僕らの地球を救うため、日夜がんばる5人のヒーローである!

愛と友情と奇跡によって結ばれた固い結束!

らぶりーピンク、佐祐理さん!

切れ者ブルー美汐ちゃん!

菩薩のイエロー

、秋子さん!

鉄拳グリーン

、香里ちゃん!

そして燃え盛る炎の赤! 情熱の赤ぁ!!

悪の電波を感じ取る北川レーダー(触覚)! いつも微笑をたたえる口元・・・(猫口)

唸れ、北川ブレーード!!

逝け、ー!!

悪の大首領、ユーイチを倒すまで!!

 

そこは、適度に開けた台地だ。

周りは、角度90度の絶壁。

主に怪人が登場するときに使う。

人目に付かないという利点もあるのだろうが、毎回降りるこっちの身にもなって欲しい。

いや、むしろ人目につかないのはマイナスだ。

もっと、みんなに俺を見て欲しい。

俺こと・・・主役の、主役の主役の北川潤を!

ふふふ、はっはっはっはっは!

とうとう来た、俺の時代だ!!

まいレボリューションだ!!

俺は目の前に迫ったキーだのKeyだの喚いている戦闘員を切った。

4回攻撃で消費もお手頃な北川ブレードは、今日も血に飢えてるぜ!

・・・そして俺は、レボリューションの結果を見回した。

 まず、3年の先輩であり、カノンピンクである倉田佐祐理さん。

とっても可愛い上に、料理もうまくて(俺は食べたことがないが)、お金持ちの令嬢と言う、3点セットだ。

彼女は今、謎のハートマークが先端についた棒の先から、らぶりぃなビームを出している。

威力はらぶりぃと言い難い凶悪なものだが。

次に、後輩の天野美汐ちゃん。 カノンブルー。

なんか、いつも翳りのようなものを背負った物憂げ少女。

落ち着いた物腰に、老練な雰囲気。 言い換えると結構おばさん臭い。

・・・・(なた)!? 彼女はまるで農業でもしているような手振りで、無造作に鉈を振り下ろしていく。  怖い・・・。

んで、水瀬のお母さん、カノンイエロー水瀬秋子さん。

なんか、子持ちじゃないです。 いや、子持ちだけど、なんていうか若すぎ。

上で紹介した少女より、雰囲気的には若々しい感じ。 さらに未亡人と言うオプション付き!

穏やかに微笑む彼女が手にもつのは、猟銃。

普通両手で持つものを、片手で標準もあわさずパンパン撃っている。

全段命中しているのも怖いが、その弾が戦闘員の顔に着弾すると、破裂して中からオレンジの何かが・・・。

当たった戦闘員は、悶え苦しみ、そして弱々しい断末魔のあと、倒れゆく・・・。 きっと物凄い生物兵器なんだな。

さらに、グリーンはこの人!学年首位の才女! クールな視線! 鉄拳女王! 

そして、俺のステディーでもある・・・・!!

「ぶはへぇ!!」

ボグシャー!!

と、横から思い切り殴られた。

鼻が凹み、高さがになる。

戦闘員を一緒に巻き込みながら吹っ飛んだ俺は、その暴虐を行った鉄拳女王を見た。

「何故殴る!!」

「人の顔を見ながら、気持ちの悪い半笑いを浮かべるからよ」

そして彼女は、俺に冷ややかな視線を向けた。

「俺はいつもこの顔だ」

「じゃぁ、間違って当たったことにしておいて」

俺のボケをさらりと返し、あまつさえまったく別の理由をでっち上げる頭脳。

さすが学年首位! と、これで彼女が噂に違わぬ美少女であることが分かってくれたと思う。

彼女の名は美坂香里! 俺の恋ビ・・・・。

「ふベら!」

ばきょら!!

香里が殴った戦闘員が、俺の顔に命中した。

「・・・・・(怒り)」

「・・・・・(汗)」

無言のプレッシャー 今、俺の考えてることが分かったのかとか言うツッコミも、今の彼女は受け入れてくれそうにない。

「なんなら、結婚しても・・・」

ばこ、どか、ぐしゃ、むっきゃ、どきゃ!!

・・・無数の戦闘員が飛んできた。

結果がわかっていてもボケた俺を、誰か誉めてくれ。

いや、半分以上は本気(マジ)でしたがね。

と、香里が俺とともに倒した分で、戦闘員はかたづいたようだ。

灰色だった大地は、新しく戦闘員の黒と血の赤と謎のおれんぢで染められていた。

「さて、残るはお前だけだ!!」

不敵な笑みを浮かべ、鼻を直しながら俺はゆっくりと立ち上がった。

「あはは〜、相変わらず、不死身な方ですね〜」

「若いって、いいですねぇ」

ナノマシン入りだからよ・・・」

 

説明せねばなるまい!

北川潤の中には、細胞よりも小さいナノマシンが注入されている!(今回の設定上のみ)

そのナノマシンが、彼の傷を瞬時に癒してしまうのだ。 (多分今回の設定上のみ)

よって、北川は生身で大気圏突入も可能である! (本作は、実際の北川淳殿とはまったく関係ありません)

 

俺の言葉に、岩場の奥にいた人影が動き出した。

「ふっふっふ、お前達など・・・、私だけで十分だお」

高らかに宣言したのは、青髪の少女。 寝ぼすけまなこに悪役セリフは似合っていない。

今回は悪の幹部らしく黒くてレザーな素材のいわゆるボンテー・・・。

ゴン!!

あ、今鼻の下の急所に、人中にこぶしが入った。

「痛ひ・・・」

「長い鼻の下だったから、殴りやすかったわ」

鼻血がぼたぼた出る。 いや、興奮したからじゃないぞ、決して。

「・・・香里ぃ、お母さん、無視しないでよ〜」

いや、あんたが俺を無視かい。

「でたな、悪の幹部だお〜!

「・・・先ほどからいました」

気を取り直した俺のしきりに、天野後輩の冷静なツッコミ。

 

説明せねばなるまい!

だお〜とは、ユーイチ暗黒帝国の幹部の一人である!

強化ポイント・・・ノートをしっかり取るまじめさ、天然的思考、学校に遅刻しにくい健脚、イチゴサンデーならいくらでも入る胃袋。

主な技としては、早寝、遅起き、立ったまま寝る、寝ぼける。

弱点・・・猫アレルギー、一定時間以上睡眠しないと動作不良を起こす。

そして、黒いボン・・・いや、ここは検閲。

 

 「ケロピー爆弾だお〜!」

だお〜は、手に持った緑色の人形を思いっきり投げてきた。

「・・・ぬいぐるみ?」

油断した俺がそれを受け取ると、カエル型人形はまばゆい光を放った。

ちゅどーん!!

なぜか地中からの爆発。

ヒーローの鉄則ってやつか?

そして、他のメンバーはちゃっかり爆発圏外に。

俺の役回りは、基本的にだ。

いいのさ、こんな美女達の盾に慣れるなら光栄さ! 爆弾投げたのも女の子だけど。

「あはは〜、北川さんの髪、アフロになってますよ」

「それでも触覚が立ってるって、不思議ね」

「・・・はっはっは、ケガは無かったかい、ベイベー達」

俺は笑いながら涙を流していた。

「しぶといやつだお、こうなったら変身を・・・」

ま、まずい! だお〜は、ピンチになると物体Xに変身できるのだ!

そして、そうなったときの戦闘力は、通常の十億倍!(小学館より)

しかし、変身を宣言した以上止めてはいけないのもヒーロー、敵共通の決まり。

「・・・名雪」

と、俺の背後から声が響いた。 なんだろう、声を聞いただけなのに脂汗がたらたらになる声だ。

声優は皆口祐子さんの穏やかなトーンのまま。 なのに、俺の足は震えが止まらない。

「・・・お母さん、何?」

物体Xに変じようとしていただお〜の動きが止まる。

顔には汗、全身ががたがたと揺れている。

彼女の瞳には、どんなお母さんが写ってると言うのだろう。

俺は、振り向こうとした。

「・・・振り向かないことを強くお勧めします」

冷静なはずの天野の声が、かすかに震えている。

位置的に、天野は秋子さんの後ろにいるはずだ。

背中を見てそう思うなら、ここは動かないほうが賢明だろう。

つーか、俺はもう動けない。

秋子さんが再びしゃべりだしたからだ。

「セーターが、少し焦げちゃったわ」

・・・やばい、闇の波動がびしびしと背中に当たってくる。

「破片も一つ当たって痛かったし・・・」

俺は直撃だったんですけど。

「ご、ごめんなさい、ごめんなさい!!」

必死の形相で謝るだお〜。

「そんな服まで着て・・・」

「こ、これは祐一の趣味だお!」

なにぃ!?

ア、アイザワー、許すまじ! 羨ましいぞ!!

俺なんか、夜なべして作った正義の味方コスチューム(近未来風全身タイツ)は、美坂のマッハパンチ突きで返された。

そのあと、佐祐理さんが焼却炉で燃やしてるところも見た・・・(涙)。

「お仕置きしちゃおうかしら」

「お、お仕置きは止めてお! ジャムはやだよ!」

「了承」

「へ?」

拷問にしましょう」

「いやあぁぁぁ!!」

秋子さんが、俺の横を通り過ぎる。 もちろん怖くて顔は見ていない。

そして、彼女背中には黒いオーラが・・・、イエローじゃなかったんすか?

「・・・北川君、後は家族の問題よ」

「そうか、そうだな」

美坂が、俺の肩を叩いた。

他の二人は、もう撤収している。

「か、香里ぃ、助けてよ〜」

弱々しい水瀬、もといだお〜の声が聞こえたが、俺達はその場を去っていった。

たぶん、悪は一つ潰えた。

そして、多分あの人さえいれば、世界は平和だ・・・。

 

次回予告!

辛くもだお〜を撃退し、町内を寝ぼすけだらけにするという計画は防がれた!(スペースの都合上割愛)

しかし、カノンジャーに休息はない! 彼らはついに、敵総本部「禍怨」との命をかけた決戦に突入する!

戦え! カノンジャー! 平和を掴む、その日まで!

(EDテーマ、CM)

次は、投げられ戦隊ポテトレンジャーだよ! チャンネルはそのまま!



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